「悪酔いする」は嘘?日本酒に醸造アルコールを入れるメリット3つ

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醸造アルコール

「醸造アルコール入りの日本酒は良くない」
「日本酒飲むなら純米酒がいい」

こんなことを言われる方がいますが、全くの迷信です。

日本酒を飲むようになって、醸造アルコールという言葉に不安になったことがある方は安心してください。
この記事では、そんな誤解されがちな醸造アルコールの本当の役割を解説し、おすすめの銘柄なども紹介します。

誤解されがちな醸造アルコール

醸造アルコール
日本酒にはおおまかに分けると、米と米麹から造られる純米酒タイプのものと、そこに醸造アルコールを加えて造る本醸造酒タイプのものがあります。

日本酒があまり詳しくない方だと「アルコール入りのお酒は質が悪い」「安くて悪酔いしやすい」などあまり良いイメージを持っていない人が多いです。

それを裏付けるように醸造アルコールの使用量は年々下がってきていて、一方の純米酒に火が付きつつあります。

醸造アルコールとは

枡酒
そもそも醸造アルコールとは、食用につくられる植物由来のアルコールの事です。
アルコールと聞くと消毒液など化学薬品の方を想像してしまいがちですが、それとは全く別物。
醸造アルコールは香りや味がないため、日本酒に加えても日本酒の風味を邪魔することはありません。

ちなみにこの醸造アルコールを36%以下になるように薄めたものを甲類焼酎と呼びます。
梅酒やチューハイをつくる際に使われているものです。

なぜ醸造アルコールをいれるの?

飲み口がスッキリになる

日本酒飲み口
醸造アルコールを加えた日本酒はスッキリ爽やかな飲み口になります。
アルコール分に雑味を抑える効果があるためです。

同時に日本酒度が高くなり辛口になりやすいという特徴もあります。

香りが華やかになる

日本酒香り
醸造アルコールを加えると日本酒の香りが立ちます、
日本酒特有のフルーティーで華やかな香りを「吟醸香」といいますが、この吟醸香の成分は水には溶けず、アルコールに溶ける性質を持っているためです。

そこで醸造アルコールを加えることで、搾った時に吟醸香の香り成分がしっかり溶け出してフルーティーなおいしいお酒が出来上がるのです。

腐敗からお酒を守る

日本酒もろみ
日本酒は品質管理が難しく、少しでも気を抜くとすぐに雑菌やカビが繁殖してしまいます。

もともとはその腐敗を防ぐ意味でアルコール添加が行われていました。

悪酔いしない?

空の徳利
結論から言うと醸造アルコールが入っていたからと言ってお酒の品質が下がったり悪酔いしたりすることはありません。
むしろ鑑評会などでは醸造アルコール入りの日本酒の方が評価を受けやすい傾向にあるくらいです。

醸造アルコールの正体は甲類焼酎と同じで梅酒やチューハイに使われるものと同じです。
梅酒やチューハイで悪酔いはしないですよね。

悪酔いを気にするなら、醸造アルコールではなく、自分の体調やお酒を飲む量を気にかけましょう。

醸造アルコールを使ったおすすめの銘柄4選

鑑評会でも評価が高い醸造アルコール入りのお酒。
日本酒の種類で言うところの、大吟醸、吟醸、本醸造、特別本醸造、普通酒などに当てはまります。
今回はその中でもおすすめの銘柄を4本厳選しましたので紹介していきます。

出羽桜 大吟醸 雪漫々


価格 5,400円(税込) 原材料 米、米麹、醸造アルコール
精米歩合 45% アルコール度数 15%
酸度 1.2 日本酒度 +5

【商品紹介】
山形県の出羽桜酒造の銘酒「雪漫々」です。
やや辛口でキレが良いのが特徴。
冷やして飲むのがおすすめです。

上撰剣菱


価格 1,789円(税込) 原材料 米、米麹、醸造アルコール
精米歩合 非公開 アルコール度数 16%
酸度 1.6 日本酒度 +0.5

【商品紹介】
毎年お米のできに合わせて精米歩合を変えているという剣菱。
素材本来の旨味を残すため、無色透明になるまでろ過をせず黄色みがかった色をしているのが特徴。
とても個性的な濃醇な味わいです。

正雪 特別本醸造


価格 1,080円(税込) 原材料 米、米麹、醸造アルコール
精米歩合 60% アルコール度数 15~16%
酸度 1.2 日本酒度 +5

【商品紹介】
晩酌におすすめな静岡県の日本酒。
フルーティーな香りが特徴で、冷やしても燗をつけても美味しくいただけます。

一の蔵 本醸造 甘口


価格 895円(税込) 原材料 米、米麹、醸造アルコール
精米歩合 65% アルコール度数 15%
酸度 1.1~1.3 日本酒度 -5~-3

【商品紹介】
宮城県から一ノ蔵です。
とても柔らかい口当たりで癖がなく飲みやすいのが特徴。
甘口以外にも辛口、超辛口などもあります。

まとめ

醸造アルコールは日本酒の持つ味わいや香りを引き出すために使われています。
とくに「純米がおいしい」と信じて疑わなかった方、キリっとして香り高い日本酒が飲みたい方、醸造アルコールを避けるのをやめてもっと色んな銘柄を試してみると日本酒の楽しみももっと豊かになります。
これを機にたくさんの美味しいお酒と出会ってみてください。

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