過度な飲酒をした次の日に、いわゆる二日酔いで頭痛や筋肉痛のような体の痛みを経験したことはありませんか?
つい飲みの場ではしゃぎ過ぎたかな、と思う方が多いようですが、実はそうではないんです。
しかも、繰り返すことで体に深刻な被害が出てしまう場合も。
心当たりがある…という方、ご安心ください!
飲みすぎた翌日の謎の筋肉痛について、原因と予防法をしっかり解説していきます。
お酒を飲んだ後に筋肉痛のような痛みがでるのはなぜ?
ずばり、飲み過ぎた後の筋肉痛のような体の痛みは、アルコールによる筋肉へのダメージが原因です。
アルコールを代謝させる際に欠かせない水分やビタミンが体内に不足して起こる現象です。
アルコールが原因で筋繊維が破壊されて痛みが生じ、筋肉の細胞が壊れてしまっているのです。
急性アルコール筋症が原因かも?
お酒の飲み過ぎによって起こる筋繊維の破壊現象は、急性アルコール筋症と呼ばれています。
飲みすぎたときには誰でもなりうる症状なので、過剰な心配はいりません。
飲酒の水分をしっかり摂ることで予防できると言われています。
放っておくと、、、「慢性アルコール筋症」になる可能性も!
長期に渡り継続的にアルコールを摂取し続けると、体の痛みを実感することは段々となくなってきます。
これは慢性的に筋力が低下し続け、感覚が麻痺している状態なのです。
このような「慢性アルコール筋症」になってしまうと、体幹に近い筋肉が痩せて、重篤の場合には心臓の筋肉が痩せて心不全になることも。
また、慢性アルコール筋症になると、体内のビタミン不足とアルコール依存症を併発している可能性も考えられます。
予防する方法とは
さて、恐ろしい慢性アルコール筋症についてご紹介したところで、気になるのは予防法ですよね。
飲んだ翌日の筋肉痛のような体の痛みを軽減させるには、お酒の飲み方に気をつけることが重要でした。
とっても簡単な予防法なので、ぜひ試してみてくださいね。
お酒を飲みすぎない事が一番重要
体の痛みだけでなく、全ての健康に対して言える大切なことは、「飲みすぎない」よう注意することです。
アルコール筋症による筋力の低下は、これまでのアルコールの総摂取量に比例すると言われています。
このため、少量であっても毎日晩酌するという人や、毎回大量にお酒を飲む人には注意が必要です。
なかなかお酒を断つことが難しいという場合は、少しでも予防に効果的な飲み方を実践することが大切です。
トマトジュースを飲んでアルコールを分解
2012年、アサヒグループホールディングスとカゴメの共同研究により、アルコールとトマトを一緒に摂ると、血中アルコール濃度が約30%低下することが発表されました。
また、体内からのアルコール消失が50分早まるという結果も出たそうです。
おつまみにトマトを食べたりトマトジュースをお酒と一緒に飲むことで、アルコールの分解促進につながり、体の痛みをはじめとする様々な二日酔いへの予防が期待できます。
スポーツドリンクを飲んでアルコールを分解
体内の水分やビタミンが不足して起こる急性アルコール筋症には、ミネラルが豊富なスポーツドリンクが効果的です。
また、スポーツドリンクに多く含まれるブドウ糖には、飲酒後の低血糖を防ぐはたらきがあるとも言われています。
体液に近い成分で作られたスポーツドリンクは、体外へ排出されにくく、アルコールを多く摂取した脱水状態の体にぴったりの飲み物なのです。
まとめ
いかがでしたか?
飲酒しすぎた日の翌日の、筋肉痛のような痛みには、きちんとした理由がありました。 年を重ねることで症状が出やすくなるそうなので、日頃から意識して予防することが大切です。 自分の体が発するSOSに注意しつつ、美味しく健康にお酒を楽しみましょう。