【意外と知らない】お屠蘇とは?意味や飲み方・作り方を徹底的に解説

正月などに、「お屠蘇」という名前のお酒を聞いたことはありますか?
中には、実際に飲むことになって困惑したという方も多くいるでしょう。
そこで、この記事では「お屠蘇とはどんなお酒なのか?」「恥をかかないためのお屠蘇の飲み方」を解説します。
大人であれば是非とも知っておきたい知識なのでこれを機会にぜひ覚えてくださいね!

お屠蘇ってどんなお酒?

さて、正月に振舞われる「お屠蘇」ですが、そもそもどんなお酒なのでしょうか?
まずは、お屠蘇の材料やなぜ存在するのか、その意味などを解説しましょう。

お屠蘇の材料

お屠蘇は、酒やみりんで生薬を浸け込んだ薬草酒のことで、正式には「屠蘇延命散」と言います。
生薬には、具体的に山椒(さんしょう)や肉桂(しなもん)・乾姜(しょうが)、白朮(おけら)、桔梗(ききょう)などが用いられます。

平安時代初期に、唐の時代の中国より日本に伝わってきたとされる伝統的なお酒なのですが、近年では日本酒=お屠蘇とする家庭も増えてきました。
材料も多いので作るのは大変ですが、機会があればぜひ一度作ってみてくださいね!
作り方などは後ほど詳しく解説します!

お屠蘇を飲む意味


そんなお屠蘇ですが、正月に飲む理由が気になりますよね!
これは大人であれば知っておきたい話です!

お屠蘇を飲む理由はその名前に隠されています。
「屠蘇」という漢字の『屠』には「屠る(ほふる)」という意味があり、『蘇』には中国で病気や災いをもたらす鬼という意味があるそうです。
つまり「屠蘇」とは、『蘇』という悪鬼を『屠る(ほふる)』という意味合いを持っています。
また、他にも悪鬼を『屠り』魂を『蘇生』させるというような説もあります。

由来は諸説ありますが、いずれにせよ「悪いものをなくし、良いものにする」という意味合いです。
新しい1年をより良いものにしようと、祝うにはぴったりなお酒ですね!

お屠蘇を正月以外に…

ちなみに、お屠蘇を正月以外に飲んだからといって縁起が悪いといったことはありません。
むしろ、薬草酒なので体にも良い効果が期待されます。
安心して飲んでくださいね!

お屠蘇のアルコール度数は?

ここで気になることがお屠蘇は子供や車を運転する人でも飲んでいいのか?です。
お屠蘇は、他のものと混ぜるといっても、アルコール度数は15度程度はあると考えた方が良いでしょう。
そのため、子供は飲まないほうがよく、実際に作法的にも子供は飲まなくて問題ありません。

また、車を運転する予定がある人ですが、時間に余裕があればひと口程度は問題ありません。
目安として、体重60㎏の男性がアルコール度数15度のお屠蘇を15ml摂取した場合、アルコールの処理にかかる時間は20分程度といわれています。
もちろん、個人差や体調などによって異なりますが、時間に余裕があるのであればひと口ほどは問題なさそうです。

お屠蘇の正しい飲み方と作法


ここからは、お屠蘇を実際に飲むとなったときに「恥をかかないための作法」をご紹介します。
いざというときのために、ぜひ覚えておきましょうね!

飲む前にするべきこと

お屠蘇を飲む前には、若水(元旦の朝に汲んだ水)で手を清める必要があります。
昔こそ、井戸で汲んだ水を使用していましたが、現在は水道水でも構いません。
手を清めたら、神棚や仏壇に手を合わせ、新年の挨拶を行います。

ここからお屠蘇を飲むのですが、一点注意があります。
それは、お屠蘇はおせちを食べる前にいただかなければいけないということです。

飲みだしてときの作法

お屠蘇を飲むには、「屠蘇器(とそき)」と呼ばれる専用の器を使います。
屠蘇器は、本来、銚子(ちょうし)、大・中・小の3つの盃からなるものの総称ですが、なかなか今の家庭にはありません。
そのため、一般のご家庭にある酒器を使っても問題ないとされています。

飲むときには、家族みんなで東の方角を向きます。
先ほど紹介したように、屠蘇器がある場合は3つの盃を準備しますが、ない場合は盃を1つだけ準備し、飲む人の右側からお屠蘇を注ぎ、注がれた人はそれを飲み干します。
飲む順番は、年少者から年長者へというものが一般的です。
これは、若者の精気を年長者に渡すという意味が込められているためです。

また、お屠蘇を飲む前には、
「一人これ飲めば一家苦しみなく、一家これ飲めば一里病なし」
と唱えるのが作法とされています。

お屠蘇の作り方と材料の割合


最近の家庭では、お屠蘇を作る機会というのも減っており、作ろうと思っても作り方がわからないという方も多いのではないでしょうか?
ここからは、そんなお屠蘇の簡単な作り方を紹介します。

お屠蘇の材料と分量

まずは日本酒と、本みりん(合計300ml)を用意します。
これはご家庭にある簡単に準備できるもので結構です。

次に、いわゆる生薬を準備します。
生薬には、一般的に山椒(さんしょうの実)や肉桂(しなもん)・乾姜(しょうが)、白朮(おけらの根)、桔梗(ききょうの根)、防風(ぼうふうの根)、陳皮(乾燥させたみかんの皮)などを一般的に使用しますが、なかなか手に入りませんよね…。

実は、最近ではティーバッグ入りの屠蘇散というものが存在します。
この中にはすでに薬草が入っており、誰でも手軽にお屠蘇を作ることができます。
以下はこの屠蘇散を使った作り方です。

お屠蘇の作り方

1.お酒と本みりんを混ぜる

まずは、日本酒と本みりんを合計300ml程度になるように混ぜていきましょう。
日本酒を多く入れると辛口に、本みりんを多く入れるとまろやかで少し甘みのあるお屠蘇に仕上がります。

2.屠蘇散を浸す

お酒と本みりんを混ぜたら、その中にティーパックの屠蘇散を浸します。
およそ5~8時間程度浸すことで、薬草の成分を抽出できます。
あまり長く浸しすぎると、沈殿物などが発生するので注意が必要です。

3.お好みで温度を調整する

常温のまま飲むことが多いですが、少しだけ温めるのもおすすめです。
目安としては、38~40℃のぬる燗で、温めることで柔らかな口当たりになり飲みやすくなります。

まとめ

この記事では、正月に飲まれることの多いお酒「お屠蘇」について、その正体や飲まれる意味、飲み方の作法などを解説しました。
覚えておいて損はないことなので、ぜひこの機会に覚えてしまいましょうね!

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